音と文字

 

日本語の音と文字を紹介するときは

50音図を使ってタッピングをしましょう。

タッピングは、50音図の文字を音を出して(タップ)指すことです。5つの母音(あいうえお)を一つずつタップしましょう。

タップしながら、教師が「あ、い、う、え、お」と言って音を聞かせて真似させる方法もありますが、聞いた直後は、その音、あるいは似た音が出せても、簡単には身につきません。それよりも、教師が音を

言って聞かせずに、学習者が5つの母音を探す活動がおすすめです。この方法には、次のようなメリットがあります。

 

・真似をするより、能動的に学ぶことができる

・母語で使い慣れている母音との違いを比較できる

・日本語の母音の発音の基準を自分で作ることができる

 

この方法は、ひらがなの学習を終えていても、正しい発音を確認したり、練習することができます。ぜひ、試してみてください。

この50音図には、アルファベットがついています。アルファベットが読める学習者は、これをヒントにすることができます。ただし、学習者の母語や知っている言語の発音と違う場合がたくさんあるので、確認する必要があります。日本語のローマ字読みの練習にもなります。

この方法でひらがなの学習を始めたとき、すぐに全部覚える必要はありません。これから日本語のことばを学ぶたびに、50音図のタッピングで音と文字を確認してください。だんだんひらがなが読めるようになります。タッピングしてから、自分で書いてみるのもよい練習です。